編集力  結社誌がある

結社にはそれぞれ結社誌があります。

うちの結社は月に1回発行しています。

主催の句、全員の投句、吟行に行った時の様子、などなど毎月の会員たちの活動を載せます。

 

私は会社の仕事で社内報の編集をやったことがありますが、編集という仕事は大変です。

何度も原稿が差し替えになったり、レイアウト変更がおこったり、締め切りが迫っているのに原稿が入らなかったり。

 

それ以外にも、広告を取ったり、運送会社と交渉したり、名簿を管理したり、いろいろやらなければいけないことがあります。

 

また、どんな内容にするかで編集長の腕も問われます。

編集を経験すると一つ成長した、という気になれます。

 

自己アピール力  俳号がある

私は20代のころに俳句を始めました。

右も左もわからないので、まず形から入ろうと友達と話していて、じゃあ俳号を作ろうということになりました。

 

俳号というのは俳句用のペンネームです。

俳号は、お茶の世界のように与えられるものではなく、自分でつけたいと思えばつけられます。

 

私は会社生活と切り離した世界を持ちたいと思ったので、付けることにしました。

 

でも、本当に右も左もわからなかったので、とんでもない俳号にしてしまったのです。「もも」はその時に作った俳号です。

先生には、そんな俳号つける人ありますか!と言われましたが、そのまま聞こえないふりをして過ごしてきました。

 

俳人らしくはない俳号かもしれません。

でも、一番自分らしいと思ったのです。

 

匠力  その道のプロには説得力がある

俳句をやる人の中には、書道の先生、華道の先生、陶芸家、大学教授、政治家、社長、医者など、「先生」とか「様」と呼ばれるような専門家がたくさんいます。

 

俳句は一つの世界を繊細な描写で描くこともありますが、専門家はやはり目の付け所が違います。

専門的な言葉を用いつつ、万人になるほどと思わせる句を作るのです。

 

例えば、書道家が作る書道の句は、筆の運び・息づかいまで聞こえてくるようです。

自分が普段慣れ親しんでいる世界なので、実感があります。

そしてだれよりも知っているという強みがあります。

だからみんな納得してしまうのです。

 

 自分の強みを生かすと、どんな方面にも力を発揮できるのだと思います。

 

私にはどんな強みがあるのだろう・・・それを考えるいいきっかけになります。

 

スタイル力   派閥もある

俳句には協会があって、伝統俳句協会、俳人協会、現代俳句協会などいくつかあります。

古き良きものを詠み続けようとか、どんどん新しいものを取り入れていこうとか、それぞれの主義があります。

 

しばらく俳句をやっていると、自分はどういう俳句を作りたいのか分かってきます。

 

会社で言ったら派閥です。どんどん事業を拡大していきたい人もいるし、保守的な人もいるし、自分と考えの合う人・合わない人が見えてくると思います。

 

俳句の場合は、結社を一つに決めずにいくつか掛け持ちしている人もいます。古典的な俳句も作りたいし、新進気鋭な俳句も作りたいからです。

 

会社の場合も掛け持ちしている人もいますが、会社以外の組織(趣味のサークルとか大学時代の仲間)をいくつか持ち続けることでバランスが保たれる気がします。

責任力  同人という階級 

俳句の世界は、それぞれの人の職業とか肩書では判断しません。

  フラットです。

 

  しかし、俳句については階級らしきものがあります。

  各結社で、俳句を始めたばかりの人は会員です。ベテランになったり、いろいろな賞を取るなど、実績ができてくると同人になります。

 

  句会の時に何か差があるかというと、何もありません。同人も会員も一緒に句会をやります。

 

  同人は、俳句が一人前に作れると認められた存在です。それと同時に、結社のクオリティを上げるために努力しなければいけない、という責任も生まれます。

  それが唯一の違いです。

 

  会社には、肩書はあっても・・・という人がたくさん存在しますが、そういう人に限って責任感が不在です。

 

  自分の会社は自分でよくしていくしかないと思うのですが。

 

コミュニケーション力   様々な職業の人が集まる  

職業として俳句をやっている人はほとんどいません。たいていの人は職業を持ちながら俳句を作っています。

俳句をやっている人の職業は様々です。しかも、大体年配の人が多いので、その道で先生と呼ばれる人であったり、他にもいろいろ趣味を持っていたり、と一緒にお話しするととても勉強になります。

 

俳句をやっていますというだけで、様々な方々と一緒に過ごせるのは特権のように感じます。

芸能人の方とも、ひょんなきっかけでお友達になりました。

私は異業種交流会には行ったことがありませんが、何か人工的な感じがします。

 

それを否定する気はありませんが、お互いの思惑だけで集まった集団よりも、共通の楽しみがあって集まった集団の方がつながりが強いと思いますし、本来の姿だと思います。

 

フラット力  身分はない

俳句をやっている人には学生もいれば、先生と呼ばれる職業の人もいるし、引退して悠々自適の人もいます。

一緒に話をしていて職業や肩書の話になることもありますが、それによって誰が偉いとか上下関係になることはありません。

 

俳句という共通の言語で会話をするだけです。

 

会社では学歴だとか肩書で人を判断します。

場合によっては今まで仕入先だった人がお客様に変わったりします。

そうすると、とたんに態度が変わる人もいます。

それは正しい判断でしょうか。

 

目に見える基準で判断することは簡単です。

でも、自分の目で相手を見ることができないって、哀しいことだと思いませんか。

全然自分の気持ちを大事にしていないことでもあります。

 

ネットワーク力  結社の全国大会がある

うちの結社は全国に会員が散らばっているので、普段はなかなかみんなで会うことができません。

  ですから、年に一度全員で集まる全国大会があります。

 

みんなで集まって講演を聞いたり、句会をやったり。

泊まりがけでやる時もあるので、みんなで温泉に入ったり、美味しいお食事をいただいたり、ワイワイガヤガヤ楽しく過ごします。

 

普段の活動は、各地域の支部ごとに行っています。

そして全国大会の時に、お久しぶり~と再会を祝うのです。

 

会社でも全国大会がありますが、各支店の売り上げ合戦でとげとげしい雰囲気です。

「やりました」「がんばりました」と空々しい話を聞いていても何にも楽しくありません。

 

もっとお互いに助け合い、楽しみ合う組織であってこそ、集まる意味があると思います。

組織力   結社がある

俳句には結社というものがあります。

正岡子規が「ホトトギス」という結社を作ったと、国語の授業で習った記憶がありませんか。

今もその結社はずっと継承されています。

さらにそれが枝分かれしたり、新しい派閥ができたりして、結社もたくさんできました。

 

規模は結社によってまちまちです。

私の所属している結社は会員がだいたい1000名くらいの規模で、全国に会員がいます。

地域限定でやっている結社もあります。

 

ちょうど会社組織と同じで、会則もあるし、編集・会計などいろいろな係りが存在します。

 

社長に当たる人は主宰と呼ばれ、俳句を作る以外にも組織を束ねる力が必要です。