大胆力     ニッチを探す

種田山頭火という俳人がいました。彼の句は五七五でもないし、季語もありません。

例えば、こんな句です。

まつすぐな道でさみしい

鴉啼いてわたしも一人

 

こんなのは俳句ではないという人もいますが、一方で、とても訴えかけるものがあって非常に評価している人もいます。

 

言って見れば、彼にはニッチなファンが付いているのです。

その魅力を探ってみる価値はあります。

 

彼はルールを知らないのではなく、ルールが必要なのかと問うているのです。自分の言いたいことを表現するのにルールがいるのかと改めて考えさせられます。その姿勢が彼の魅力なのかもしれません。

 

ファンがついてもらえるような人物、商品は強いです。

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ずば抜け力  ルールを犯しても、いいものはいい

降る雪や明治は遠くなりにけり  

  

中村草田男の句です。降る雪やの「や」となりにけりの「けり」は切れ字です。

普通は、一つの句の中に切れ字が二つあってはいけないことになっています。

   

しかし、この句は草田男の代表句です。国語の教科書でも見かけました。

    

それは、いい句だからです。 

   

情景が目に浮かびませんか? 昭和のある寒い冬の日、部屋の中から窓の外を見ると雪が降っていた。冬だというのに自分は暖かい部屋の中にいる。昭和の時代になって、こんな暖かい部屋にいられるようになった。そしてふと明治の頃のことを思う。あぁ、明治という時代もずいぶん昔のことになってしまったんだなぁ、というような。

 

ルールを犯してもいいものはいいのです。

社内規定違反だから・・・そんなことをおそれて一体どれだけの機会損失がおこっているのでしょう。

単純力  ルールはいたって単純

俳句にはほとんどルールがありません。有季定型と呼ばれる形が一般的ですが、それは五七五であることと、季語が一つあること。それだけがルールです。

例えば、字あまりとか、切れ字、三段切れなど、いろいろと細かいことを言っていくとそれなりにありますが、それは「好ましくない」ものであって、絶対ではありません。

 

さらに、有季定型でない俳句もあります。

 

会社にはなんとルールの多いことでしょう。

一つものを言うために、いくつ書類を作らなければいけないことか。事前協議用の資料、企画書、決裁書。やっとお客様への提案にこぎつけることにはへとへとになっています。

 

ルールは自由を締め出してしまいます。

逆に何のルールもないと自由が不自由に変わります。

会社にとって本当に必要なルールだけに抑えれば、社員はもっと自由に動けるのではないでしょうか。