俳句となぞなぞ

昔の人は風流ななぞなぞをしていたんですね。
俳句を使った面白いなぞなぞ見つけました。

「秋の田の露重げなる気色かな」
これは何を指しているのでしょうか?
□蛍
□花
□月





答え:蛍
「秋の田の露重げなる気色かな」の状景を想像してみますと、稲の穂が露を含んで垂れているわけですね。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とおなじ感じです。
穂が垂れています。つまりホ・タル→蛍です。

 

景色57

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本当にあった句

芋の如肥えて血うすき汝かな  杉田久女

杉田久女という人は、正岡子規の作ったホトトギスの代表的女流俳人です。
入院していた時、看護婦さんが気に入らなかったらしく、こんな悪口を句にしているのです。

今こんな句を作ったら、絶対句会で取ってもらえないと思うんですけど・・・・

景色56

俳句に現れる心理

鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス  信長

みなさんだったら、「鳴かぬなら」のあと何と続けますか?

無意識的に「鳴かないのは悪いこと、鳴くのがいいこと」と考えていませんでしたか?

自分の尺度で相手を決める。
その思い込みのせいで、信長はイライラしてたんですね。

松下幸之助さんは
鳴かぬなら、それもまたよしホトトギス

と詠んだそうです。

そんな風にあるがままを受け入れてもらえたら嬉しいですよね。

 

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竹下しづの女

短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(すてつちまをか)   竹下しづの女

明治時代、女性は良妻賢母であることを求められていました。
でも、実際に子育てしているママだったらわかると思いますが、子どもがなかなか泣き止んでくれない。もう捨てちゃいたい!と思う瞬間もありますよね。それが子育てなんです。

その本音をうまく表していると思います。

捨てちゃった・・・だったら問題ですけど、捨ててしまおうかと思うくらい子供に想いを寄せているんですよね。

時代背景的に、思い切った句だと思います。

 

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俳句と個人主義

俳句はもともと連歌でしたが、西洋から文学という概念が入ってきて、一人で作品を作るという考え方になっていったようです。

これは今の仕事の世界もそうですね。

みんなで一つのものを作り上げるというよりは、一人ずつの成績の戦い。

果たして個人主義は文芸の世界にも仕事の世界にも、よかったのでしょうか。

 

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日本一有名な俳句

古池や蛙飛こむ水のおと   芭蕉

数値的なデータがあるわけではありませんが、いろんな人がこの句が一番有名と書いています。

小学生のころ、みんながこの句を習いましたよね。

その頃は気づきませんでしたが、今こうしてみると、漢字の使い方がバランスや感覚を大事にしているのがわかります。

 

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兼題

「お題」のことです。
句会では兼題がある場合と、ない場合があります。

兼題はその時の季節の季語になることが多いです。

兼題がない場合は、当季雑詠といって、その季節のものならなんでも詠んでいいということになっています。

 

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俳句とお花

華道とフラワーアレンジメントの一番の違いは空間の使い方だと思います。

フラワーアレンジメントは空間を埋めることを良しとし、
華道は空間を大事にします。

枝を切り落としていく「そぎ落としの美学」

俳句も同じ考え方です。
いかに少ない言葉で、その周りに大きな空間があることを感じさせるか。

つまり、言葉に表さなくても感情だったり、イメージできる景色だったりを感じさせることです。

 

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いい俳句とは

俳句は選者の好みによるところも結構ありますが、いい句と呼ばれる俳句は、

リズムがいい
情景がパッと目に浮かぶ

という共通点があります。

人のプレゼンを聞いていても、わかりやすい説明というのは、

テンポがいい
イメージがわきやすい

ということと一緒です。

語順や、てにをはを工夫することで改善できます。

 

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