俳句 vs 子ども

すずむしさん おばあちゃんがつくった きゅうりだよ  ふくいひでき君

(芭蕉祭 第53回 献詠俳句大会 学童特選1枚目)

 

私はこの句が大好きです。

当時この男の子はまだ3歳くらいで、何気なく言ったことをお母さんが書き取って

俳句大会に応募したそうです。

 

子どもは虫かごを見ながら鈴虫に話しかけている。

それをお母さんが家事をしながら見ている。

そんな情景が見えてきますよね。

 

ひらがなだけれこれだけ伝えられるんだ。

私はこの句にとても考えさせられました。

 

子どもはまだたくさんの言葉も知らないし、漢字も知りません。

字余りだし、切れ字もありません。

 

でも感動させる力があるんです。

 

よく、5・7・5にこだわる人がいるのですが、この句を

鈴虫よ 婆が作りし きゅうりぞな

などとしたら台無しです。

本当に人を感動させるのは5・7・5に押し込めることではないことがよくわかります。

 

素直に思ったことを言ったこの子の感性、

そしてそれを感じ取ってそのまま表現したお母さんの感性の勝利です。

 

こういう親子のコミュニケーションがあっても素敵だなと思いました。

 

 

 

 

 

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